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中国産の畳表(たたみおもて)について
中国産の畳表は、1970年代に寧波市で日本のい草を作付・生産し日本へ輸入したことから始まりました。
1980年代後半には2,200haまで作付面積が増え て、1990年代後半から2000年代中ごろには寧波周辺地区、四川地区で9,000ha以上の作付面積となりました。
1993年から日本国内の生産量を上回り、2014年の全国輸入量は、1447万枚と日本国内生産量(367万枚)の約4倍輸入されました。(注1)
い草の栽培から畳表になるまで
中国産い草は大きな国土を使い栽培していますが、手作業での工程が多くあります。
1.植え付けは11月に行います
2.4月に入り古芽を刈取り、根元まで日光を届かせて光合成を促し、新芽を育てます
3.気温の上昇とともに害虫駆除、除草剤を散布
4.6月に入り手作業で刈取り、泥染した後、火力乾燥を行います
5.乾燥後は遮光ビニールに入れて保管します
6.織機で織りキズがないかチェックして、梱包します
7.日本へ輸出されます
中国での畳表の生産は、日本とは土壌が多少異なるのでい草の生育も変わりますが、織機は日本製なので日本と同様に製造する事で品質も向上しました。
最近では中国本土でも畳に需要があり、日本の畳の良さが見直されています。
注1)【長崎税関資料】全国輸入量は、農林水産省の換算値(輸入重量を畳表1枚当たりの平均使用量1.7㎏として枚数に換算)及び期間にあわせ長崎税関が算出した枚数です。