国産和紙の畳表は、1996年に大建工業株式会社 畳材部から発売されました。
機械抄和紙をこより状にし、樹脂コーティングを施して畳織機で織った製品です。
畳自体の需要は徐々に下がっていますが、和紙製畳表の販売数は10年で約3倍も伸びました。
多彩なカラーや織り方の豊富なラインアップ、お手入れのしやすさが人気となっています。
◆国産和紙表の特長
大建工業株式会社 岡山工場で開発され、当時の有力畳店、商社、問屋、ハウスメーカー担当者をアドバイザーに協力依頼をし、耐久性、色、品質等の研究を重ね完成しました。
特長としては、以下の点が挙げられます。
1.栄養分がないため、ダニ・カビの発生が抑えられます
2.色あせがほとんどなく、美しさを保ち続けます
3.樹脂コーティング加工により撥水性に優れており、お掃除がラクです
4.摩耗性に優れているので、い草にくらべて約3倍の耐久性があります
◆国産和紙表の種類と主な用途
・銀白(ぎんぱく)
1996年発売当時は銀白色の色が濃いグリーンでしたが、何度か色が変更されて
現在では明るいグリーンになっています
日本家屋にあった落ち着いた色合いの黄金白も発売されています
また、銀白カラーシリーズとしてカラーバリエーションも増えています
・清流(せいりゅう)
グリーンが一色でしたが、現在は10色以上のカラーが発売されています
壁やフロアの色にあわせてコーディネイトができる新しい感覚の和風床材です
清流の織り方は目積織で、デザイン表として主に旅館、料亭、お茶室用などで使用する縁
なし畳表として開発されました
現在では琉球畳がブームでもあり、縁なし畳として大変多くのお客様が使用されています
清流 黄金色
・清流ちゅら
沖縄の七島おもてをイメージしてできた畳おもてです
縁なし畳で使用されています
・清流ストライプ
ツートーンカラーが特徴の個性的な畳おもてです
・清流カクテルフィット
木質フローリングにフィットする畳おもてです
・綾波(あやなみ)
綾織で織られた畳おもてで、斜めに走る織目が特徴となっています
・彩園(さいえん)
平織で織られた畳おもてで、シンプルで平面的な感覚が好まれています
他にも床の間用畳表『床龍』などがあります