和風商品

世界に浸透してきた日本の文化

畳は日本文化の中でも外国の方には、受け入れられにくいと思っていました。
靴を脱がない文化ですし、直接床に座ることはあまりなく、特に正座などは難しいでしょう。
しかし、日本食も広がりをみせており、来日する外国の方も増えてきました。
訪日外国人数は年間約1,970万人にのぼり、当社のある広島にも多く来られるようになりました。
当社は世界遺産のある宮島の老舗旅館『岩惣』様に畳を納めていますが、こちらにも海外からお客様が来られてお
り、特に昔ながらの床の間、襖のある和室に好んで滞在されるとお聞きしました。
その『岩惣』様より、フランスのお客様がボストンバッグを和室に置く時に畳が傷つくことをご心配されて、バッグ用の敷物はないかと尋ねられたという話をお聞きしました。(女将さんのアイデアにより当社で製作しました。)
その心配りをお聞きして畳に興味をお持ちになり、自国でも使いたい外国の方も多くいらっしゃるのではないかと
思いました。

畳の良さを世界へ

身近に外国人観光客の方がお見えになり、徐々に親近感を持ち始め、いつかは外国の方にも畳をご紹介できるチャ
ンスがないかと考え始めました。
過去にアメリカ、メキシコへ畳を送ったことはありましたが、本格的に取り組んではいませんでした。
フランスに詳しい友人に相談したところ、パリへ営業に行くことになり、通訳を手配して畳を販売している企業の方に直接お会いしました。また、インテリアショップの多いマレ地区を視察し、情報を集めました。
営業中の店舗へ伺って交渉し、当社の商品を展示させていただきました。
自社製品がパリの店舗にあるのは、製作担当者にとっても喜びです。
日本に帰国後、パリの業者様よりオーダー畳のご注文をいただいて、畳を輸出することもできました。
パリだけでなく他の国でも畳を知ってもらい、日本の伝統ある文化を紹介できればと思っています。
その一環として、当社では和風商品を新たに開発致しました。
ふすま用の紙を使った屏風や盆栽を置くのに適した小さな畳などがあります。
今後も外国のお客様向けの商品を考案していきたいと思います。